部下の日記

遊んでいるのがバレると上司(@fijigoco2255)に課題を出されるそんな部下(@bukataya3)の雑記置き場です

上司を説得してCEATEC行って学んだこと

上司を説得するのに何故かブログ記事を書いたわけですが、上司には”小笑い”をいただきました。

 

アジア最大級の”最先端IT・エレクトロニクス総合展示会”のCEATECに行ってきました。

今年のCEATECは今までの家電見本市とは違い、公式でも発表がありましたが”CPS/IoT Exhibition”ということで、IoTなどの先端技術の展示する、BtoB要素の強い展示会となっていました。

 

CEATECは「テクノロジーで社会や人を豊かにする」ということを見せるためのイベントだそうです。20世紀末からのIndustry3.0によって機械によるオートメーション化及びインターネット等の普及により、より高度なことが行えるようになった結果、人々の生活には高い性能を持つ機械があふれるようになったのだと考え、生活を豊かにするための技術の結晶でもあった家電の見本市になっていたんですね。

そんな時代の動きに合わせて最先端技術を追っていたCEATECが、Industry4.0という、あらゆるモノや情報がIoTで繋がる世界の流れに沿って、人や社会を豊かにしていく革命の次の手段としてのCPS/IoTに重きをおいた展示会になってたってことなんですね!

 

行く前にまとめた記事で

bukataya.hatenadiary.com

家電を作る技術というのは確立してしまっている中で、これからは技術を使ってどう豊かにしていくか、から製品を開発するような形こそが世の中に求められているのだと思います。

と言っていたのですが、 技術がどう社会や人を豊かにしていくのかというところに注目しつつ、IoTとは何かというものの実態を掴みたかったので行ってきました!

 

やばい、何もわからない。

そもそも、情報感度が低いので情報感度を高く持つためにもこういった見本市のようなものを見てみたいと思い、行ったのですが…

 

今回CEATECを見て、難しい言葉と製品ではなく基板であったりが並んでるのを見て一番最初に感じたことが「やばい、何もわからない」でした。

難しい言葉と基板が多く並んでいて、今ここで紹介されているものは何に使われるのかとか、と言うものも全く分からず、聞きたくても何を聞いたらいいかわからない。

記事にしてと言われたけど何を記事にしたらいいかもわからない、絶望的でした…

と言った感じで絶望的になりながらフラフラしていたら、太陽誘電株式会社さんのブースでお声を書けていただき正直に「IoTについて知りたくてきたんですけど、何もわからないので何を見てもわからないんです」と白状したらご丁寧に教えていただけて…(´;ω;`)ウッ…

 

IoTって、これっていう製品があるわけじゃないんですよ

IoTブースを見ていて、センサーの開発とかが多いのは分かっていました。

ただセンサーだけ見せられても…というかんじもありよく分かってませんでした。

太陽誘電の方にいろいろな出展物について説明をしていただいたのですが、

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例えばこれはワイヤレスモジュールの展示だったのですが、既存のArduinoのようなマイコンボードで何かをしたいときにいまでだとプログラミングしてやらないと何もさせることができなかったのですが、画像左側のチャートに沿って「何をしたいのか」を選ぶことに寄って、その無線モジュールを設置するだけでARMアーキテクチャ半導体メーカが提供しているファームウエアを使用すればコーディング等がかなり軽減されるという商品でした。(説明を受けての私の理解なので間違っていたら本当にごめんなさい)

ただ、これはその無線モジュールそのものを売っているのではなく、左側チャートのように「何をしたいのか」にもとづいて最適な組み合わせや最適な方法を提供する、つまりその全体をソリューションとして提供しているのだそうです。

なぜソリューションとして提供しているのか、と疑問に思い質問したのですが、IoT技術が出てきて今まで開発などを行ってこなかった企業もIoTを用いた製品の開発をはじめている中で、今までそういった製品の開発ノウハウがなかった会社がいきなり開発を始めてもうまくいかないので今まで先進的にやってきた企業がセンサー技術等をソリューションとして提供し、開発したいサービスを扱う企業と、技術的開発を行ってきた企業等が協力し合うというビジネスモデルが目指されている。といったような説明をいただきました。

 

Industry4.0はあらゆるモノや情報がIoTで繋がる世界

ドローンを用いた開発も多く見受けられたのですが、その中でPreferred Networksさんという企業では、ドローンのシミュレーターをIoTとセンサー、深層学習を用いたスパイラル学習法を紹介していました。

これは、ドローンのシュミレーターはシュミレートしても実際は風や重さなどの要因にシミュレートどおりに行かないことが多いらしく、それをセンサーを用いて機械に試行錯誤させることによりドローン自体に学習せるという技術でした。

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他にも 村田製作所さんではウェアラブルバイスを装着して何か運動などをしたときに、その運動に関するデータをビッグデータに蓄積し、大量のデータの中からその人の動きの良い点悪い点などを表示したりするシステムについて紹介していました。

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こういったセンサーや技術を用いて自己学習させたり、ビッグデータなどと繋がってより多くの情報そのものとつながると、あらゆるモノや情報がIoTとつながることとなり、それらが互いに自分で情報をやり取りして、人が介入することなく判断・機能し、システム全体の効率を高めるとともに新たなモノが生み出されていく世界がこれからの世界なのだとしたら、それがIndustry4.0なのかなと思いました。

 

色々なブースを歩いてみて

様々なブースを見てきた中で、私は

IoTはこれ!と言った商品はまだなくて、今はその技術を用いてどういったことがしていけるのかを様々な企業が協力しあってノウハウを繋いで様々なサービスや製品を開発していく段階なのかなと感じました。

今までは製品を最新技術をもって開発していた流れの中で、人々の周りに人々の生活を豊かにするモノが在ったと考えると、これからはIoTを用いたモノがあふれる世界になったときに、人々の一つひとつの行動が社会や人を豊かにしていくのではないかと思いました。

すごい性能を持った機械をたくさん持っている人の生活が豊かなのではなく、人々が生活していく中で常に流動的に状況が改善されていき、一人ひとりの生活水準が向上していくのではないかなと思いました。

Industry4.0の到来で、そんな世界が来たらすごいな〜と漠然と思うそんなCEATECでした。

 

おわり